めまい

めまいがして
ふらふら・ふわふわする

日常生活の中で、突然のめまいやふらつきを感じることはありませんか？
めまいやふらつきの原因はさまざまですが、中には脳の疾患が関係している危険なケースもあります。
「気のせいかもしれない」「少し休めば治るだろう」と放置してしまう方も少なくありませんが、この症状は決して軽視できません。
私たちは、目・耳・足裏から得られる感覚情報をもとに、脳が周囲の空間を認識し、身体のバランスを保っています。
この仕組みのどこかに異常が生じると、平衡感覚が乱れ、めまいが起こります。
普段は意識しない働きですが、まっすぐ立つことや歩くことができるのも、この感覚システムが正しく機能しているおかげです。

めまいは一見軽い症状に思えても、脳の異常が隠れている可能性があります。
耳鼻咽喉科などで原因が分からない場合や、改善が見られない方は、脳神経外科での精密検査をお勧めします。
当院では、脳由来のめまいの有無を含め、丁寧に原因を調べ、適切な治療へとつなげてまいります。

ストレスが引き金に
なることもある？

ストレスは、自律神経のバランスを崩す大きな要因の一つです。
自律神経が乱れると、内耳の働きや消化器の機能に影響が及び、めまいや吐き気が同時に現れることがあります。
また、成長期に多く見られる起立性調節障害でも、めまいや吐き気が頻繁に起こりますが、その一因としてもストレスが関係していると考えられています。

めまいやふらつきが長期間続くにもかかわらず、検査で異常が見つからない場合、患者さまが不安を抱くのは自然なことです。
このような原因の特定が難しいめまいやふらつきは、現代社会で増加傾向にあり、その背景には自律神経の乱れや慢性的なストレスが深く関わっているとされています。
過度なストレスは、心身のバランスを整える自律神経の働きを妨げ、脳や内耳への血流を低下させます。
その結果、突然の浮遊感やふらつき、頭の重さといった症状が現れることがあります。
さらに、不規則な生活や過労、睡眠不足といった要因も自律神経の乱れを助長し、朝の起床時や体を動かしたときにめまいを感じるケースがよく見られます。

これらの症状は、特定の疾患が原因ではないことも多く、放置してしまうと慢性化することがあります。
そのため、原因を丁寧に見極め、心身のバランスを整えるための適切な診療とケアを受けることが大切です。

めまいがある時の検査

めまいは原因となる疾患によって症状のタイプや障害される経路が異なるため、まずは詳細な問診で原因を正確に見極めることが重要です。
目がぐるぐる回るような回転性のめまいは、耳の神経が関係していることが多く、重症化するケースは比較的少ないものの、脳梗塞や脳出血が原因となる場合もあるため注意が必要です。
特に、頭痛・言語障害・手足のしびれ・意識障害を伴う場合は、速やかに脳神経外科を受診してください。
また、ふわふわと浮くような浮動性のめまいでは、耳の異常のほか、内科的疾患や心臓の不整脈が背景にあることもあります。
この場合は、循環器内科や救急外来の受診が望まれます。

診断には、CT・MRI・血液検査・心電図などの検査を組み合わせて原因を特定します。
さらに、頚椎症や肩こりなどの整形外科的疾患が関係していることもあり、必要に応じてレントゲン検査を行うこともあります。