当院の内科について
当院では、発熱、咳、鼻水、頭痛、腹痛といった風邪の症状から、意識障害や呼吸困難まで、多岐にわたる症状の診療を行っております。
内科が扱う身近な症状の中には、重篤な疾患が隠れている可能性もございます。
症状に気づかれた際には、軽視せずにお早めにご相談ください。
また、どの診療科を受診すべきかお悩みの患者さまもご相談いただけます。
診察の結果、必要と判断した場合は、適切な診療科を持つ医療機関へご紹介いたします。
こんな症状はありませんか?
以下の症状があればお気軽にご相談ください。
- 発熱
- 頭痛
- 鼻水、鼻詰まり
- 喉の痛み
- 咳
- 胸の痛み、胸やけ
- 腹痛、下痢、血便
- 呼吸困難
- 動悸、息切れ
- 頻脈、徐脈
- 意識障害
脳神経外科と内科の関係
内科の症状によっては、脳に大きな影響を及ぼしていることもあります。
「脳外科」でありながら「内科」も診療していることには、明確な理由と強い信念がございます。
生活習慣病は脳の重度疾患を引き起こす原因
現代において深刻な健康問題である生活習慣病は、脳卒中などの重篤な疾患を引き起こす原因として広く認識されています。
しかし、その予防に対する知識や取り組みには個人差が大きいのが現状です。
高血圧に対し投薬治療で一時的に対処し、根本的なケアがなされていないケースや、糖尿病などの「予備軍」と診断されて初めて真剣に向き合う患者さまも少なくありません。
そこで当院は、「手遅れで発症する前に何とかしたい」という強い想いから、内科を併設いたしました。
かかりつけ医として患者さまの日常的な健康をサポートし、個々の状態に応じた適切な治療と生活指導を行うことを目指しています。
近年、「未病」という概念が健康と病気を考える上で注目されています。
人の健康状態は、「健康」と「病気」が明確に区別できるものではなく、常に変化する状態を「未病」と呼びます。
この「未病」の段階で適切な対策を講じ、重篤な病気への進行を防ぎ、健康な状態へ回復させることが重要であると考えています。
生活習慣病が引き起こす
病気・疾患
- 糖尿病、肥満症
- 高血圧症、高脂血症(脂質異常症)
- 脳卒中、心臓病
- 動脈硬化症
- 痛風(高尿酸血症)など
脳神経と深くつながっている
主な3つの生活習慣病
高血圧症
血圧が120/80mmHgを超えると、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎不全などの発症リスクや死亡リスクが増加することが明らかになっています。
日本における脳卒中や心筋梗塞による年間死亡者数は約10万人ですが、その約半数は高血圧が原因とされています。
血圧を適切に管理することで、これらの疾患を予防することが可能です。
糖尿病
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの作用が不十分なことで、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が正常範囲を超えて高くなる疾患です。
口渇、多飲、多尿といった症状で発見されることもありますが、多くは健診で無症状のうちに見つかるケースがほとんどです。
糖尿病治療の真の目的は、症状の緩和だけではありません。
糖尿病に起因する様々な合併症を予防することにあります。
糖尿病の主な合併症には、足のしびれや痙攣を引き起こす神経障害、成人失明原因の第3位である網膜症、進行すると透析が必要となる腎症があります。
この他にも、動脈硬化による脳梗塞、心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症といった血管障害、骨粗鬆症、癌、認知症、脂肪肝、歯周病なども糖尿病患者さまに多く報告されています。
当院の糖尿病内科について
院は脳神経外科として、脳疾患のリスク要因の一つである生活習慣病の治療にも注力しております。
合併症を予防しつつ、糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。
脳神経外科の専門的視点から、脳梗塞などの合併症を防ぐための適切なアドバイスをいたします。
もちろん、まだ診断は受けていないものの血糖値が気になる方や、生活習慣病の予防に取り組みたい方も、お気軽にご相談いただけます。
こんな症状はありませんか?
糖尿病では、以下のような症状が現れます。
- 不規則な食生活
- 疲れやすい、疲れが取れない
- だるさ(倦怠感)
- 尿の回数が増える(頻尿)
- 尿の量が増える(多尿)
- のどの渇き(口渇)
- 水分の摂取量が増える(多飲)
- 体重の減少
糖尿病と脳の繋がり
糖尿病は一般的に「血糖値が高くなる病気」として知られていますが、実は脳の血管や神経にも深く関係する疾患です。高血糖の状態が続くと、血管の内壁が傷つき、動脈硬化が進行しやすくなります。
その結果、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害の発症リスクが高まることが知られています。
さらに、糖尿病が長期にわたると、末梢神経に障害が起こる「糖尿病性神経障害」を引き起こすことがあります。
この合併症では、手足のしびれや痛み、感覚の鈍化といった症状が現れ、日常生活に支障をきたす場合もあります。
糖尿病の種類
糖尿病は、その原因や病態により複数のタイプに分類されます。
一般的に「糖尿病」という場合は、主に生活習慣の乱れが原因で発症する「2型糖尿病」を指し、これが全体の95%以上を占めています。
1型糖尿病
1型糖尿病は、先天的なインスリン分泌量の不足や、自己免疫により膵臓のβ細胞(インスリン産生細胞)が破壊されることで発症するタイプです。
2型糖尿病
2型糖尿病は、主に食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足といった生活習慣の乱れが原因で発症します。
その他にも、遺伝的要因やストレスなども発症に関与しています。
その他の糖尿病
膵炎などで膵臓手術後に発症する膵性糖尿病や、コルチゾールの過剰分泌による血糖値上昇に伴う糖尿病などがここに分類されます。
妊娠糖尿病
妊娠中に発症する糖尿病です。
明確な原因は不明ですが、胎盤から分泌されるホルモンがインスリンの働きを阻害し、高血糖を引き起こしている可能性が指摘されています。
糖尿病が引き起こす命に関わる合併症
糖尿病の恐ろしさは、その合併症にあると言っても過言ではありません。
糖尿病を予防することも重要ですが、発症してしまった場合には速やかに治療を開始し、合併症を防ぐことが最大の課題となります。
特に以下の3つは、糖尿病の3大合併症と呼ばれています。
糖尿病神経障害
糖尿病が進行すると、感覚神経、運動神経、自律神経などが障害され、味覚障害、手足のしびれ、頻脈・徐脈、瞳孔異常、筋力低下、顔面神経麻痺、勃起不全(ED)などの神経障害を引き起こします。
糖尿病網膜症
網膜の血管が障害され、硝子体での出血、黄斑部の浮腫、網膜剥離などを引き起こします。
視力は低下し、最悪の場合には失明に至ることもあります。
糖尿病腎症
腎臓の血管が障害され、蛋白尿や腎機能の低下を引き起こします。
進行して腎不全に至ると、週に3~4回、数時間の人工透析が必要となります。
生活習慣病は予防が大事です
生活習慣病の予防で最も大切なのは、病気になる前からの意識と取り組みです。
健康なうちに生活習慣や環境を見直すことは、糖尿病をはじめとするさまざまな疾患の発症を防ぐ効果があります。
特に糖尿病などの生活習慣病は、日々の食事や運動、ストレス、睡眠などの生活環境が主な原因となるため、早い段階から予防を始めることで、高い確率で発症を防ぐことができます。
つまり、生活習慣病は一次予防の効果が最も現れやすい病気のひとつです。
「30代になって気になり始めた」「知人が糖尿病になった」「なんとなく不安を感じる」など、どんな小さなきっかけでも構いません。糖尿病や高血圧など、生活習慣病の一次予防を始めたい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院では、糖尿病と脳・神経の関わりに注目し、専門的かつ多角的な診療を行っています。
糖尿病と診断された方はもちろん、脳梗塞を予防したい方、手足のしびれや神経症状に不安をお持ちの方も安心してご相談ください。
私たちは、糖尿病と脳の健康をトータルにサポートできる医療機関として、皆さまの健康維持に貢献してまいります。

